?「マーケットの魔術師」として名高く、40年にわたり株式相場で成功を収めてきたウィリアム・オニールが、現在、そして将来の投資家たちにむけて成長株を発掘するための独自のノウハウを公開。本書は全米で100万部突破の大ベストセラーとなった原書『How To Make Money In Stocks』の日本語翻訳版である。 本書で紹介されるオニール独自の投資法「CAN-SLIM」(キャン・スリム)は、1953年から1993年までに最も優れた値動きを示した株式500銘柄のデータを分析して導かれたもの。「CAN-SLIM」のネーミングは、卓越した成長銘柄を選ぶときの基本条件(Current quarterly earnings, Annual earnings increases, New products-New management-New highs, Supply and demand, Leader or Laggard, Institutional sponsorship, Market direction)の頭文字から名付けられている。 著者が、世界の大手機関投資家に情報提供をしている投資調査会社を経営していることからもわかるように、この投資法は、緻密なデータに基づき極めて専門的かつ論理的に検証されている。その具体的な銘柄選定においては「過去4、5年にわたって福利ベースで毎年25〜50%、あるいは10%以上の年間収益倍加率を実現してきた企業」「株価が取得原価を7、8%下回った場合、無条件に損切りすべきである」というように、判断基準が明確にされていてわかりやすい。 後半では彼が経験から得た売りの指標や損益に対する考え方を解説。また、投資期間、分散投資、空売りなどの善し悪し、オプション、店頭銘柄など、株式投資にかかわるあらゆるトピックを網羅している。 ?「今すぐ株価が上がる銘柄を知りたい」という読者のニーズには、本書は残念ながらこたえることができない。だが、自分で相場を見抜く力を養いたい、という人や、今後、仕事で株式投資に携わる人にとっては投資原則を体系的にまとめた良書であるといえる。(大角智美)
云うは易し、行うは難し
本書は「デイトレ」でも「バイ・アンド・ホールド」でもない
オニール氏独自の「CAN-SLIM投資法」によるベストのタイミング
で株を買い、ベストのタイミングで株を売る銘柄選択法について
書かれています。しかしながら、実際に全てをやろうとすると
銘柄選択にかなりの時間を要すると思います。
また、「資金が5000?2万ドルの場合は3銘柄が合理的な上限」
とありますが、これはかなりハイリスク、ハイリターンではないかと思います。
個人的にはメインの「CAN-SLIM投資法」よりも第2部以降の
投資に対する心構えや、分散投資、信用取引、ファンドなどの解説の方が
ありがたかったです。あと当たり前ですけど、全般を通してアメリカ
の株式市場について書かれているので日本人には利用出来ない制度もあります。
星3つで辛口になってしまいましたが、読んで損は無い本だと思います。
説得力アリ
損きり【ロスカット】の重要性、売却ルールの設定の必要性など普通の投資本に載っている内容から、PERはさほど重要ではない成長力のある将来性
のある企業を選ぶべしなど目から鱗の内容が次々と出てきます。
アメリカ特有の部分(税制他)はあまり参考にならないかもしれませんが
それをのぞいても投資方針の参考になります。
参考にすべきではない
強い企業を強い時期に買うことによって、普通でない利益が得られるというものである。
投資会社ならいざ知らず、通常こういった情報が表に出た段階では既に織り込まれてしまっているはずである。
もちろん、急激に人気化する場合もあるだろうが、少なくともリスクが、通常よりも大きくなるはずである。
一般人にこの投資法はお勧めできない。
素晴らしい
購入してから何度読み返しても参考になるとは思えず、2年間で30回ぐらい暇つぶしに読んでいたら、ある日突然開眼した。その日から突然株式投資で大きな利益がでました。石の上にも3年といいますが、この書にはブル場の典型的な事柄が細かい紹介されており、行間まで見逃せません。本書の投資方法を実際にシュミレーションしてゆくと多くの新しい発見を重ねて行くことができます。この書は市場とは多くの人が日々新たな戦略,戦術で戦う戦場であることを教えてくれました。ただし、買いに対して売りは説明も少ないのでベアへの対処はもう少し詳しく書いて欲しいと思う。要するに後は彼の新聞IBDを購入してということか?
実践してきた者の言葉の重み
本書の内容の根幹は ・本物の成長株に投資すること ・失敗したら損切りを厳格に行うこと ・売買タイミングを誤らないこと の3点と感じました。 どれも、言うはやすし・・・、です。 米国市場について書いているため、ややイメージがわきにくい 感じがありますが、評論家や学者ではない、実際に株式投資を行い、そして利益を挙げてきた人の言葉には、やや感覚的な 部分があるにせよ、重みが感じられます。 特定の章についてはあまり意味を感じませんでしたし、やや手 数料等を軽視していると感じられる内容など、ちょっと私自身 が感じていることと異なる部分はありますが、全体としてしっかり 読み込み、自分自身の投資をふりかえってみることは有益だと 感じられました。
パンローリング
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