場の雰囲気
トレーダーになりたい人が読むべき教科書はたくさんあるが、結局のところ、実際の場の雰囲気はまったくわからない。内容は少し古いが、実際の現場はどのような雰囲気なのかが味わえる。翻訳は少し不自然な箇所が見られるが、全体的な内容と、取引についての勉強にもなるのでためになる本。
ウォール街の冒険歴史小説?
〜著者の人間観察の仕方がすき。ウォール街の描き方がどうこうとか、私にはよくわからないんで、ちょっとしたおもしろ歴史小説って感じで楽しませていただきました。けどさー、気合いを入れて$マーク入りのサスペンダーして出社、って言うのはつくりっぽいな。第一そんなのどこで売ってるんだよ。あ、でも、そういう作りっぽいギャグも笑えたんで作りでもいい〜〜っす。〜
おもしろい
まず文章が面白い。 この人、文章って言うかウィットがすごくうまい。この本には金融の世界の金の儲かり方がいかに異常で、 金が全ての尺度となるアメリカのトレーディングの世界は、 稼いだやつがいかにやりたい放題やってるかをよーく書いている。 多少の誇張はあるが、事実そうだ。 ただ、だからと言ってそういうアメリカの文化を批判するのも少し違う。 そういう汚い非情な世界で、日本人も勝たなくてはいけない。 勝手始めて批判できる。 ぐたぐた言っても金を稼いでないものには 発言権は無いことがよく分かる一冊 笑
面白いが、読んでいて疲れた。
面白いが、読んでいて疲れた。疲れた理由はなんだったか、と考えてみると、ここでは、すべてが金を中心に語られているからだ、ということに気づく。というわけで、疲れたのは著者の責任ではまったくない。 登場人物の行動が醜く(それこそ幼稚園児のように)見えてしまうのは、その目的がただただ金を稼ぐこと、だからだろう。もし偉大な芸術家がとった行動なら、多少とも多めに見られたのだろうが。 また、本書に登場しているメリウェザーは、あのLTCMを設立した人物であろう。LTCMの末路を思うとなかなか興味深いものがある。
ウォール・ストリートの赤裸々な内情
ソロモン・ブラザーズで凄腕野郎(ビッグ・スウィンギング・ディック)債券セールスマンとして勤務した筆者が退社後に発表した、ウォール・ストリートの内情をつぶさに紹介するドキュメンタリー。債券トレーダーたちの傲慢さ、尊大さ、日常的な乱暴・狼藉などが赤裸々に描かれており、アメリカでは大ベストセラーとなった。 1989年に書かれているので、買収・合併などにより事実関係は多少古くなっています。しかし、ウォール・ストリートに勤務する人々の在りよう、メンタリティーは、今も89年当時とまったく変わっていないようです。簡単に、リスク・フリーでお金を儲けるにはどうすれば良いか? そのためには法律を破ることも、他人を蹴落とすことも躊躇しない。ウォール・ストリートはそんな連中の巣窟のようです。だいたい、できる人間が、ビッグ・スウィンギング・ディックと呼ばれているという時点で何かが間違っています。 恐ろしいのは、90年代の好景気、株価急上昇、年金の401Kプランの登場などを受けて、そんなメンタリティーを持つ人間の裾野がますます拡がっているように思えることです。「あいつが汚い手を使ってあんなに儲けているんなら、俺だってやってやる」、という意識が、アメリカ全体に蔓延しているのです。その延長線上にエンロン疑獄、ワールドコム破綻、投資信託問題などがあるわけです。そんなアメリカのメンタリティーを肌で感じるには、絶好の書です。
角川書店
The Accidental Investment Banker: Inside the Decade That Transformed Wall Street コーチ ネクスト When Genius Failed: The Rise and Fall of Long-Term Capital Management Reminiscences of a Stock Operator (Wiley Investment Classics)
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